子どもを守る!防犯マップを作ろう
防災防犯を教えて
先生、『防犯マップ』って、どんな地図のことですか?
防災防犯の研究家
いい質問だね!『防犯マップ』は、犯罪が起こりやすい場所や、危ないと感じる場所を書き込んだ地図のことだよ。例えば、街灯が少ない道や、見通しの悪い交差点などを書き込むんだ。
防災防犯を教えて
へえー。何のために作るんですか?
防災防犯の研究家
危ない場所をみんなで共有することで、犯罪を防いだり、安全に通学路を決めたりすることができるんだよ。君たちの安全を守るための大切な地図なんだ。
防犯マップとは。
「地域を守るための言葉に、『防犯マップ』というものがあります。これは、家や学校周辺の安全を確認するための地図のことです。最近では、子どもたちが自ら身の安全について考えるきっかけとして、地域や学校でこの地図作りをすることが増えています。子どもたちだけでなく、親や地域の人たちも一緒に、実際に危ない場所がないかを確認しながら地図を作っていきます。みんなで協力して危険な情報を共有することで、子どもたちを犯罪から守ることができます。ただし、警察などが使う『防犯マップ』の中には、実際に犯罪が起きた場所を示した『犯罪マップ』と呼ばれるものもあるため、注意が必要です。」
防犯マップとは
– 防犯マップとは防犯マップとは、私たちが普段生活している地域や、子どもたちが通学する道など、身近な場所の安全性を確認し、危険な場所を視覚的に把握するために作る地図のことです。毎日のように何気なく通っている道でも、街灯の数が少なかったり、建物の配置などによって見通しが悪かったり、人通りが少ないなど、実は危険が潜んでいる可能性があります。防犯マップを作る際には、実際に地域を歩きながら、危険だと感じる場所を地図上にマークしていきます。例えば、街灯が少ない場所には青いマーク、見通しが悪い場所には赤いマーク、人通りが少ない場所には黄色のマークをつけるといったように、色分けすることで、どのような危険が潜んでいるのかが一目でわかるようになります。完成した防犯マップは、家族や地域住民と共有することで、防犯意識の向上に役立ちます。特に、子どもたちには、危険な場所を具体的に示すことで、危険を回避するための行動を教え、安全を確保することができます。防犯マップ作りを通して、自分たちの住む街の安全について改めて考え、地域全体で防犯対策に取り組むきっかけとなることが期待されます。
危険な場所の要素 | マップ上の記号 |
---|---|
街灯が少ない | 青マーク |
見通しが悪い | 赤マーク |
人通りが少ない | 黄マーク |
子どもと作る防犯マップ
近年、子どもたちが巻き込まれる事件が後を絶ちません。大切な子どもたちを危険から守るために、私たち大人は、そして地域社会全体でできる限りの対策を講じる必要があります。その有効な手段の一つとして、子どもたち自身の手で「防犯マップ」を作成するという取り組みが注目されています。
子どもは、私たち大人とは異なる視点で周囲の状況を観察し、危険を察知することがあります。例えば、大人の背丈では見過ごしてしまうような、道の脇に隠れているマンホールや、不審な落書きに気付くことができるかもしれません。
防犯マップ作りを通して、子どもたちは、自宅周辺の公園や通学路などを実際に歩きながら、危険だと感じる場所を自分の目で確認し、地図に書き込んでいきます。このプロセスを通じて、子どもたちは「自分たちの街は自分たちで守る」という意識を育むことができます。また、保護者や地域住民が一緒にマップ作りに参加することで、地域全体で子どもたちの安全を見守る体制を強化することにも繋がります。
完成した防犯マップは、地域の情報共有ツールとして、学校や公民館などに掲示したり、地域住民に配布したりするのも良いでしょう。防犯マップ作りは、子どもたちの防犯意識の向上だけでなく、地域コミュニティの活性化にも貢献する、大変意義深い取り組みと言えるでしょう。
テーマ | 内容 | 効果 |
---|---|---|
子どもを危険から守るために | 子ども自身による「防犯マップ」作成 | – 子どもたちの防犯意識の向上 – 地域コミュニティの活性化 |
子どもならではの視点 | – 大人が見過ごしてしまう危険を察知 例:隠れたマンホール、不審な落書き |
– 自分たちの街は自分たちで守る意識の醸成 |
防犯マップ作りのプロセス | – 自宅周辺、通学路などを歩き、危険な場所を地図に書き込む – 保護者や地域住民も一緒に参加 |
– 地域全体で子どもたちの安全を見守る体制強化 |
完成した防犯マップの活用例 | – 学校や公民館への掲示 – 地域住民への配布 |
– 地域の情報共有ツールとして活用 |
防犯マップに書き込むもの
安全な暮らしを守るためには、日頃からの防犯意識が大切です。その一環として、自宅周辺の状況を把握し、危険な場所と安全な場所を可視化する「防犯マップ」を作成してみましょう。
防犯マップには、犯罪が起こりやすい場所だけでなく、いざという時に助けを求められる場所を書き込むことが重要です。例えば、警察署や交番の位置を明確に書き込みましょう。また、夜間でも明るいコンビニエンスストアや、子ども110番の家として登録されている場所なども、助けを求めやすい場所としてマークしておくと安心です。さらに、街灯が少ない場所や、人通りが少ない道、見通しの悪い交差点なども、危険な場所として書き込んでおきましょう。
危険な場所には、具体的にどのような危険を感じるか、注意すべき点を書き込むと、より効果的です。例えば、「夜間は人通りが少なく不安」、「自転車の盗難が多い」、「酔っ払いに絡まれたことがある」など、具体的な状況を記録することで、日頃の行動や意識に変化が生まれます。
家族と防犯マップを共有し、危険な場所や安全な場所について話し合うことは、防犯意識の向上に繋がります。また、地域住民みんなで防犯マップを作成し、情報を共有することで、より安全な地域づくりに貢献できるでしょう。
目的 | 内容 | 対象 |
---|---|---|
安全な暮らしを守る | 自宅周辺の状況を把握し、危険な場所と安全な場所を可視化する | 自宅周辺 |
助けを求められる場所を把握する | 警察署、交番、コンビニエンスストア、子ども110番の家 | いざという時 |
危険な場所を把握する | 街灯が少ない場所、人通りが少ない道、見通しの悪い交差点 | 日頃から注意が必要な場所 |
防犯意識の向上 | 危険な場所を具体的に書き込み、家族と共有する | 自分と家族 |
安全な地域づくり | 地域住民みんなで防犯マップを作成し、情報を共有する | 地域全体 |
マップ作成後の活用
– マップ作成後の活用
防犯マップは、ただ作るだけでは意味がありません。実際に活用することで、初めて効果を発揮します。作成した防犯マップは、家庭、学校、地域で共有し、日々の生活の中で積極的に活用していくことが重要です。
例えば、お子様がいる家庭では、登下校の際にマップを見ながら、危険な場所を確認する習慣をつけましょう。親子で一緒に安全な道順を話し合うのも良いでしょう。このように、防犯マップを日常生活に取り入れることで、お子様自身が危険を予測し、回避する力を育むことができます。また、保護者にとっても、地域の見守り体制強化につながります。
さらに、地域全体で防犯マップを共有することも大切です。自治会や子供会などの会合でマップの内容を共有したり、マップを掲示するなどして、地域住民全体で意識を高めましょう。防犯マップを基に、地域住民が協力して、子どもたちが安全に暮らせる街づくりを目指しましょう。
活用場面 | 具体的な活用方法 | 効果 |
---|---|---|
家庭 | 登下校時にマップを見ながら危険な場所を確認する 親子で安全な道順を話し合う |
|
地域 | 自治会や子供会でマップの内容を共有する マップを掲示する |
地域住民全体の防犯意識の向上 子どもたちが安全に暮らせる街づくり |
犯罪マップとの違い
「防犯マップ」と似た言葉に「犯罪マップ」があります。犯罪マップは、実際に罪が起きた場所を地図上に示したもので、警察や自治体が作成・公開しています。犯罪マップを見ることで、犯罪の現状や傾向を把握することができます。しかし、防犯マップは、犯罪マップとは少し違います。防犯マップは、犯罪が起きやすい場所や危険な場所など、潜在的な危険箇所を含めて、より広範囲な安全情報をまとめたものと言えます。
例えば、犯罪マップでは、窃盗事件が多発している地域を示すことができます。一方、防犯マップでは、窃盗事件が多い地域に加えて、街灯が少ない場所や人通りの少ない場所など、犯罪が起きやすい環境要因も示すことができます。
このように、防犯マップは、犯罪マップよりも広範囲な情報を提供することで、地域住民の防犯意識向上と犯罪の未然防止を目的としています。防犯マップを活用することで、危険な場所を事前に把握し、適切な対策を講じることができます。
項目 | 犯罪マップ | 防犯マップ |
---|---|---|
定義 | 実際に起きた犯罪の発生場所を示した地図 | 犯罪が起きやすい場所や危険な場所など、潜在的な危険箇所を含めて、より広範囲な安全情報をまとめたもの |
作成者 | 警察や自治体 | 警察や自治体、地域住民など |
目的 | 犯罪の現状や傾向の把握 | 地域住民の防犯意識向上と犯罪の未然防止 |
例 | 窃盗事件が多発している地域を示す | 窃盗事件が多い地域に加えて、街灯が少ない場所や人通りの少ない場所など、犯罪が起きやすい環境要因も示す |