子どもの連れ去りから身を守る!

子どもの連れ去りから身を守る!

防災防犯を教えて

『連れ去り』って、お金持ちの子どもだけが狙われるんじゃないんですか?

防災防犯の研究家

それは、よくある誤解なんだ。確かに、昔は身代金目的の連れ去りが多かったから、裕福な家庭の子どもが狙われやすいと思われていたこともあったね。

防災防犯を教えて

じゃあ、今は違うんですか?

防災防犯の研究家

そうなんだ。今は、いたずらやわいせつ目的の連れ去りが多く、子どもなら誰でも被害に遭う可能性がある。だから、お金持ちかどうかは関係ないんだよ。

連れ去りとは。

「防災・防犯に関する言葉、『連れ去り』(子どもにうまく言葉巧みに近づいて、車などに乗せて無理やり連れて行くこと)について説明します。近年、子どもが連れ去られる事件が多く発生し、社会的に大きな問題となっています。連れ去りの多くは、お金を要求することが目的ではなく、いたずらや性的な目的で行われています。そのため、裕福な家庭の子どもだけが狙われるのではなく、すべての子どもが被害に遭う可能性があります。子どもを連れ去りから守るためには、登下校中に事件が起こることが多いため、地域に住む人々が協力して、子どもたちの登下校を見守る活動などを行うことが有効です。また、親子で安全な道を確認する地図を作り、子どもが助けを求められる場所を教えるようにしましょう。」

巧みな言葉で近づいてくる危険

巧みな言葉で近づいてくる危険

近年、痛ましいことに、子供たちが連れ去られる事件が後を絶ちません。犯人たちは、子供たちの警戒心を解こうと、あの手この手で近づいてきます。「お菓子をあげるよ」「ゲームをしよう」、このような甘い言葉は、子供たちの心を惹きつけ、容易に信用させてしまう危険性をはらんでいます。そして、子供たちが少しでも心を許した瞬間を見計らい、犯人たちは行動に出ます。車に無理やり押し込んだり、力ずくで連れ去ったりと、その手口は卑劣です。恐ろしいことに、このような事件は、決して遠い世界の出来事ではありません。私たちの身近な場所、いつもの公園や通学路など、どこに危険が潜んでいるか分かりません。子供たちの安全を守るためには、私たち大人が常に注意を払い、子供たち自身にも危険を察知する力を身につけてもらう必要があります。

犯人の目的 犯人の手口 事件発生場所
子供を連れ去る ・甘い言葉で誘う
・車に押し込む
・力ずくで連れ去る
・身近な場所
・公園
・通学路

身代金目的だけではない?

身代金目的だけではない?

かつては、お金持ちの家庭の子どもが、お金を要求するために連れ去られる事件が多く報道されていました。しかし、近頃増えている連れ去り事件では、お金目的ではなく、犯人のゆがんだ欲望を満たすために起こる事件が増加しています。いたずらや、性的な目的で子どもを連れ去る事件も後を絶ちません。つまり、裕福な家庭の子どもだけでなく、すべての子どもが被害に遭う危険性があり、注意が必要なのです。

このような犯罪から子どもを守るためには、日頃からの防犯対策が重要になります。子ども自身には、知らない人に声をかけられても、絶対についていかない、車に近づかない、助けを求められるように大声で叫ぶ練習をするなど、具体的な行動を教え込むことが大切です。また、保護者は、子どもの行動範囲や交友関係を把握し、不審な人物を見かけたらすぐに通報するなど、地域全体で子どもを守る意識を持つことが重要です。

身代金目的の誘拐事件は減少傾向にあるとはいえ、子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。事件の発生状況や犯人の心理を理解し、適切な対策を講じることで、子どもたちの安全を守りましょう。

過去 現在
お金持ちの家庭の子どもが、身代金目的で連れ去られる事件が多発 犯人のゆがんだ欲望を満たすための連れ去り事件が増加
(いたずら、性的な目的など)
裕福な家庭の子どもが被害に遭う危険性が高い すべての子どもが被害に遭う危険性がある

危険な場所と時間帯とは?

危険な場所と時間帯とは?

– 危険な場所と時間帯とは?連れ去り事件は、いつどこで起こるか予測できません。しかし、過去の事件を分析すると、ある程度の傾向が見えてきます。特に、子どもが一人で行動する時間帯や、人目につきにくい場所は、注意が必要です。まず、時間帯としては、登下校時や、遊びに出かけている時間帯に多く発生しています。これは、子どもだけで行動することが多く、大人の目が届きにくい時間帯であることが理由の一つと考えられます。また、日が暮れて暗くなり始める時間帯も、危険度が高まります。周囲が見えづらくなるため、犯人が身を隠しやすいだけでなく、子ども自身も周囲の状況を把握しにくくなるためです。場所としては、人通りの少ない公園や、道路、そして、子どもの遊び場などが挙げられます。これらの場所は、犯人にとって、子どもを待ち伏せしたり、連れ去ったりすることが容易だからです。また、死角が多い場所も危険です。建物や樹木などで周囲が見えにくい場所は、犯人が潜んでいても気づきにくく、犯行が発見されにくいという点で、犯人にとって好ましい環境と言えるでしょう。これらの情報を踏まえ、日頃から子どもには、危険な場所や時間帯を教え、防犯意識を高めておくことが重要です。

危険な時間帯 危険な場所
登下校時 人通りの少ない公園
遊びに出かけている時間帯 道路
日が暮れて暗くなり始める時間帯 子どもの遊び場
死角が多い場所

地域ぐるみで子どもを守る!

地域ぐるみで子どもを守る!

近年、痛ましいことに、子どもたちが被害者となる事件が後を絶ちません。尊い命を守るためには、地域社会全体で子どもたちの安全を見守っていく体制づくりが重要です。

子どもたちの登下校時などは、特に注意が必要です。この時間帯は、大人の目が届きにくく、犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。地域住民が交代で見守る「子ども見守り隊」の活動は、不審者の抑止力となり、犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。また、子どもたちが安心して過ごせるよう、地域に「子ども110番の家」を増やすことも大切です。

「子ども110番の家」とは、子どもたちが困ったとき、助けを求めて駆け込むことができる場所です。地域のお店や家庭などが、この役割を担ってくれます。

「子ども110番の家」であることを示すステッカーや看板などを目立つ場所に掲示することで、子どもたちはもちろん、地域全体に、いざという時の助けとなる場所の存在を周知できます。子どもたちが安全に暮らせる地域社会を実現するために、私たち一人ひとりが意識を持って、できることから取り組んでいきましょう。

課題 対策 効果
子どもたちが犯罪に巻き込まれるリスク – 地域住民による「子ども見守り隊」の活動
– 「子ども110番の家」の設置
– 不審者の抑止
– 子どもたちが助けを求められる場所の確保
「子ども110番の家」の認知度向上 – ステッカーや看板の掲示 – 子どもたちへの周知
– 地域全体への意識向上

親子で話し合おう!

親子で話し合おう!

近年、痛ましいことに、子どもが連れ去られるという事件が後を絶ちません。大切な我が子を守るためには、日頃からの親子のコミュニケーションが重要です。
「知らない人に声をかけられても、絶対に付いて行ってはいけません。もし声をかけられたり、お菓子などを渡そうとしてくる人がいたら、大声で助けを求めなさい」と、具体的な行動を子どもと日頃から話し合いましょう。
また、親子で一緒に自宅周辺の地図を見ながら、安全な場所、危険な場所を書き込み、安全マップを作ることも有効です。例えば、交番や、子ども110番の家など、いざという時に駆け込める場所を、親子で共有しておきましょう。
この時、分かりやすい目印になるものも、併せて伝えておくと、より安心です。さらに、「もしもの時は、お父さんとお母さんが必ず助けに行くから、絶対に諦めないで」と、日頃から子どもに語りかけることも忘れてはいけません。

テーマ ポイント
日頃のコミュニケーション 知らない人に声をかけられた時の対処法を話し合う
例:付いていかない、助けを求める、お菓子をもらわない
安全マップの作成 親子で一緒に自宅周辺の地図に安全な場所、危険な場所を書き込む
いざという時に駆け込める場所(交番、子ども110番の家など)を共有する
分かりやすい目印になるものも併せて伝える
子どもへの声かけ 「もしもの時は、お父さんとお母さんが必ず助けに行くから、絶対に諦めないで」と語りかける