悪質リフォーム詐欺にご用心!

悪質リフォーム詐欺にご用心!

防災防犯を教えて

『リフォーム詐欺』って、どんなことをするのですか?

防災防犯の研究家

家の屋根や土台を調べて直す工事を口実にして、必要以上に高い値段で工事をさせる詐欺のことだよ。特に年配の人たちが狙われやすいんだ。

防災防犯を教えて

どんな風に高い値段にするのですか?

防災防犯の研究家

いらない工事をしたり、工事をわざと雑にして追加料金を請求したりするんだ。ひどい場合は、壊れてもいないのに壊れていると嘘をついて直させようとする場合もあるんだよ。

リフォーム詐欺とは。

家や暮らしの安全を守るための言葉に「リフォーム詐欺」というものがあります。これは、家の屋根や土台などの点検が必要だと偽って、必要以上に高額なリフォーム工事をさせてお金をだまし取る悪質な行為です。特に、お年寄りの方々が狙われやすく、必要のない工事やいい加減な工事、やり過ぎた工事をしてお金を巻き上げてしまいます。さらに悪質な場合は、わざと水道管を壊して修理工事をさせようとしたり、実際には工事をしていないにも関わらず、工事したように見せかけてお金をだまし取ったりすることもあります。国民生活センターは、このような悪質な訪問販売によるリフォーム工事の被害に遭わないように、訪問販売では契約はできるだけしない、工事を依頼するかどうかは時間をかけてよく考える、家族や周りの人に注意を呼びかけるようにと注意喚起しています。もし契約してしまった場合でも、訪問販売であれば、工事開始後でもクーリング・オフ制度が適用される期間内であれば契約を解除することができます。

巧妙化するリフォーム詐欺の手口

巧妙化するリフォーム詐欺の手口

住まいをより快適にするためのリフォーム工事ですが、その一方で、悪質な業者によるリフォーム詐欺の被害が後を絶ちません。近年増えているのが、点検商法や訪問販売を悪用した手口です。

点検商法では、業者を名乗る人物が突然自宅を訪れ、「無料で家の点検をします」などと持ちかけてきます。そして、床下や屋根裏などを点検した後、「シロアリが発生している」「基礎にひび割れがあり危険」などと不安をあおり、高額な修理やリフォームを勧めてきます。

訪問販売では、「お宅の屋根の瓦がずれているのを見ました」「外壁の塗装が剥がれているので、無料で修理しましょう」などと親切に声をかけてきます。そして、「今なら特別価格で工事できます」などと契約を急がせるのが特徴です。

中には、点検と称して床下に潜り、わざと水道管を破損させるなど、家の破損箇所を作り出す悪質なケースもあります。

高齢者や一人暮らしの家庭は、このような手口に騙されやすく、特に注意が必要です。少しでも不審に思った場合は、家族や警察に相談しましょう。

手口 特徴 注意点
点検商法 – 「無料点検」を口実に訪問
– 点検後、不安をあおって高額な工事契約を迫る
– 家を破損させ、修理を迫るケースも
– 突然の訪問者には注意
– 不安をあおられても冷静に
– 家族や警察に相談
訪問販売 – 家の不箇所を指摘し、親切に声をかける
– 「特別価格」「今だけ」と契約を急がせる
– うまい話には注意
– 契約を急がせない
– 家族や警察に相談

よくあるリフォーム詐欺の事例

よくあるリフォーム詐欺の事例

住宅のリフォームは、快適な暮らしを実現するために欠かせないものですが、残念ながら悪質な業者による詐欺被害も後を絶ちません。ここでは、よくあるリフォーム詐欺の手口と、その被害内容について具体的に見ていきましょう。

まず、屋根の修理や外壁塗装に関する詐欺被害で多いのが、点検と称して訪問してきた業者が、「屋根瓦がずれている」「外壁のひび割れから雨漏りする危険がある」などと不安を煽り、高額な契約を迫るというものです。訪問販売では、消費者は冷静な判断力を失いがちで、業者の巧みな話術に流されてしまうケースも少なくありません。また、「今ならキャンペーン中で格安で工事できます」などと、お得感を演出して契約を急がせるケースも報告されています。契約を急がせることで、消費者に考える時間を与えず、不利な契約を結ばせてしまうのです。

次に、水回りの工事に関する詐欺被害では、点検に来た業者から、床下や屋根裏にシロアリ被害があると告げられ、高額な駆除工事を契約させられるといったケースが目立ちます。床下や屋根裏は、消費者が容易に確認できない場所であるため、業者の言葉を鵜呑みにしてしまいやすい点が、悪用されやすいと言えるでしょう。

このように、リフォーム詐欺の手口はさまざまであり、その被害も多岐にわたります。悪質な業者から身を守るためには、訪問販売での契約は安易に決めず、複数の業者から見積もりを取るなど、慎重な対応が重要です。

リフォーム箇所 詐欺の手口 被害内容
屋根、外壁 ・点検と称して不安を煽り、高額な契約を迫る
・キャンペーン中などとお得感を演出して契約を急がせる
・高額な工事契約を結ばされる
・不要な工事契約を結ばされる
水回り ・点検時に床下や屋根裏にシロアリ被害があると告げ、高額な駆除工事を契約させる ・高額な駆除工事契約を結ばされる
・不要な駆除工事契約を結ばされる

リフォーム詐欺から身を守るために

リフォーム詐欺から身を守るために

– リフォーム詐欺から身を守るために住まいの老朽化対策や快適性向上のために行うリフォーム。しかし、そのリフォームを悪用した詐欺被害が後を絶ちません。大切な住まいと財産を守るためには、悪質な業者を見抜き、適切な対応をとることが重要です。まず、訪問販売で来た業者を安易に家の中に上げてはいけません。親切な言葉やお得な話に惑わされず、本当に必要な工事なのか、まずは冷静に判断しましょう。業者の話を鵜呑みにせず、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。 複数の見積もりを比較することで、適正な価格や工事内容を把握することができます。契約を急かす業者には特に注意が必要です。契約書の内容は、工事内容、金額、支払い方法など、細部までしっかりと確認しましょう。少しでも不明な点があれば、納得するまで説明を求めることが大切です。また、不安を感じたら、家族や消費生活センターなどに相談することも有効な手段です。特に、高齢者のいる家庭は、リフォーム詐欺の標的になりやすいと言われています。家族が日頃からコミュニケーションを取り、不審な訪問販売業者には毅然と対応する、契約内容をよく確認するなど、注意深く見守ることが大切です。リフォームは高額な取引になる場合が多く、悪質な業者に騙されてしまうと、大きな損害を被る可能性があります。業者をしっかりと見極め、適切な対応をとることで、リフォーム詐欺から身を守りましょう。

リフォーム詐欺対策 具体的な行動
訪問販売業者を安易に家に入れない 親切な言葉やお得な話に惑わされず、冷静に判断する
複数の業者から見積もりを取る 適正な価格や工事内容を把握するために、比較検討する
契約を急かす業者に注意する 契約書の内容(工事内容、金額、支払い方法など)を細部まで確認する
不安を感じたら相談する 家族や消費生活センターなどに相談する
高齢者のいる家庭は特に注意 家族でコミュニケーションを取り、不審な訪問販売業者には毅然と対応する、契約内容をよく確認するなど、注意深く見守る

クーリング・オフ制度の活用

クーリング・オフ制度の活用

– クーリング・オフ制度の活用

住宅のリフォームは高額になることが多く、契約内容をよく理解しないまま契約してしまうと、後々トラブルに発展する可能性もあります。そこで覚えておきたいのが「クーリング・オフ」制度です。

クーリング・オフとは、契約後でも一定期間内であれば、無条件で契約を解除できる制度のことです。リフォーム工事の契約の場合、訪問販売であれば、契約書を受け取った日から8日間がクーリング・オフ期間となります。つまり、契約書にサインをしてしまった後でも、8日間以内であれば、理由を問わずに契約を解除することができます。

例えば、契約後に他社からもっと良い条件の提案を受けた場合や、家族に相談した結果、やはり契約内容に不安を感じた場合でも、クーリング・オフ期間内であれば、金銭的な負担なく契約を解除できます。

しかし注意が必要なのは、クーリング・オフはあくまで契約を解除する権利であり、業者とのトラブルを完全に解決するものではないということです。クーリング・オフ後も、業者との間でトラブルが発生する可能性は残ります。

リフォーム工事の契約は、クーリング・オフ制度を利用するだけでなく、契約前に複数の業者から見積もりを取り、内容をしっかり比較検討することが重要です。また、少しでも不安な点があれば、契約前に業者に質問し、納得いくまで説明を受けるようにしましょう。

制度名 期間 内容 メリット 注意点
クーリング・オフ 契約書受取日から8日間 無条件で契約解除が可能 – 理由を問わずに契約を解除できる
– 金銭的な負担なく契約を解除できる
– トラブルを完全に解決するものではない
– クーリング・オフ後も業者とのトラブル発生の可能性は残る

相談窓口の活用

相談窓口の活用

– 相談窓口の活用

住まいのリフォームは、高額な費用がかかることが多く、トラブルが発生すると深刻な問題に発展することも少なくありません。リフォーム工事に関する契約内容の不明瞭さや、工事の欠陥、悪質な勧誘など、トラブルの原因は様々です。

もしもリフォームに関するトラブルに巻き込まれてしまったら、一人で悩まずに、専門の相談窓口に相談してみましょう。国民生活センターや、お住まいの地域にある都道府県の消費生活センターなどが、相談を受け付けています。

これらの相談窓口では、消費者問題に精通した専門の相談員が、トラブルの内容を丁寧にヒアリングし、状況に合わせた助言や、関係機関の情報提供などを行ってくれます。 また、悪質な業者と契約を結んでしまった場合の対処法や、契約後でも一定期間内であれば無条件で契約を解除できるクーリング・オフ制度の利用方法についても相談することができます。

近年、リフォームに関連した悪質なトラブルは巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性があります。不安な点や疑問があれば、一人で抱え込まずに、まずは専門機関に相談することが大切です。 相談は無料で、プライバシーは守られますので、安心して利用することができます。

相談窓口 相談内容 相談メリット
国民生活センター
都道府県の消費生活センターなど
– リフォーム工事に関する契約内容の不明瞭さ
– 工事の欠陥
– 悪質な勧誘
– 悪質な業者との契約解除方法
– クーリング・オフ制度の利用方法
– 専門の相談員による助言・情報提供
– 相談無料
– プライバシー保護