土砂災害警戒情報とは?
防災防犯を教えて
先生、『土砂災害警戒情報』って、どんな時に発表されるんですか?大雨警報と何が違うんですか?
防災防犯の研究家
いい質問ですね。『土砂災害警戒情報』は、大雨警報が出た後、土砂災害がいつ起きてもおかしくない危険な状況になった時に発表されます。
防災防犯を教えて
じゃあ、大雨警報が出たら、すぐに避難しなきゃいけないんですか?
防災防犯の研究家
必ずしもそうではありません。『土砂災害警戒情報』は、市町村長が避難指示を出すか、私たち自身が避難するかの判断材料になります。危険レベル4に相当するので、落ち着いて、情報を確認するようにしましょう。
土砂災害警戒情報とは。
大雨が降った後、土砂崩れなどで命に関わる被害が出るかもしれない、いつ起きてもおかしくない状態になったときに出される情報に「土砂災害警戒情報」というものがあります。これは、危険な場所に住んでいる人たちに避難を促すもので、レベル4の危険度を表しています。この情報は、市町村の長が避難指示を出すかどうかの判断材料になったり、住民の方が自分で避難するかどうかを決める際の参考になるように、都道府県と気象庁が協力して、対象となる市町村に向けて発表します。
土砂災害警戒情報が発表される基準
– 土砂災害警戒情報が発表される基準
土砂災害警戒情報は、激しい雨が降り続き、土砂災害が発生する危険性が非常に高まった時に、気象庁から発表されます。これは、大雨警報(土砂災害)がすでに発表されている状況に加えて、土砂災害発生の危険度がさらに高まり、いつ土砂災害が起きてもおかしくない、命の危険が迫っている状態を意味します。
この情報は、市町村長が避難指示を出す際の判断材料となるだけでなく、住民一人ひとりが自ら避難を判断する上でも非常に重要です。土砂災害警戒情報は、避難の最終的な判断を促すものではありませんが、危険が差し迫っていることを知らせる重要な情報です。
土砂災害警戒情報が発表された場合は、テレビやラジオ、インターネットなどで最新の気象情報や避難情報を確認し、身の安全を最優先に、速やかに避難の準備や安全な場所への移動を開始しましょう。
土砂災害警戒情報とは | 発表基準 | 情報の意味 | 住民が取るべき行動 |
---|---|---|---|
気象庁が発表する情報 | 激しい雨が降り続き、土砂災害発生の危険性が非常に高まった時 (大雨警報(土砂災害)発表中に、危険度がさらに高まった状態) |
いつ土砂災害が起きてもおかしくない、命の危険が迫っている状態 |
|
警戒レベル4:危険な場所からの避難が必要
土砂災害警戒情報は、住民の皆さんが災害の危険度を正しく理解し、状況に応じた行動を取れるよう、5段階の警戒レベルで発表されます。中でも警戒レベル4は、最も危険な状況を表すものです。
警戒レベル4が発令された場合は、土砂災害が今まさに発生しているか、または切迫していることを意味します。この段階では、自宅にとどまることは大変危険です。たとえ自宅が頑丈な建物であったとしても、土砂崩れや川の氾濫によって、家屋が倒壊したり、浸水したりする可能性があります。また、避難路が土砂で塞がれてしまい、逃げ遅れてしまう恐れもあります。
身の安全を確保するため、警戒レベル4が発令された場合は、直ちに安全な場所へ避難しましょう。避難先は、市町村が指定する避難場所や、親戚や知人の家など、安全が確認されている場所を選びましょう。
時間的な猶予がない状況です。ためらわず、迅速に行動することが重要です。
警戒レベル | 状況 | 取るべき行動 |
---|---|---|
レベル4(最も危険) | 土砂災害が今まさに発生しているか、切迫している | 直ちに安全な場所(市町村指定の避難場所、親戚や知人の家など)へ避難 |
土砂災害警戒情報の入手方法
近年増加傾向にある豪雨により、土砂災害のリスクが高まっています。自分の命を守るためにも、いち早く正確な情報を入手し、適切な行動をとることが重要です。
土砂災害警戒情報は、様々な方法で入手することができます。
まず、馴染み深いのはテレビやラジオです。ニュースや天気予報などで、土砂災害警戒情報が発表されていないか、こまめに確認しましょう。
また、インターネットからも情報を得られます。気象庁のホームページでは、土砂災害警戒情報だけでなく、雨の降り方や今後の予測なども確認できます。外出先でも手軽に情報を得たい場合は、気象情報アプリの活用が便利です。
さらに、より確実な情報入手手段として、お住まいの自治体の防災情報サービスがあります。多くの自治体では、防災行政無線や登録制のメール配信サービスなどを 통해、土砂災害警戒情報をはじめとする防災情報を住民に配信しています。これらのサービスを利用することで、より迅速かつ的確な情報を得ることが可能になります。
自分の住んでいる地域は土砂災害のリスクがどの程度あるのか、日頃からハザードマップで確認しておくことも大切です。
情報発表時の住民の行動
土砂災害警戒情報が発表された場合、住民は自身の安全を確保するために、迅速かつ適切な行動をとることが極めて重要です。警戒情報は、土砂災害発生の危険性が高まっていることを示すものであり、決して軽視してはなりません。
情報発表を受けたら、まず、周囲の状況を冷静に判断し、自治体や気象庁からの情報に注意を払いましょう。 テレビ、ラジオ、インターネット、防災無線などを通じて、最新の情報を収集することが大切です。特に、避難の必要性や避難場所、避難経路など、具体的な指示があれば、速やかに従ってください。
避難する際には、安全な場所を事前に把握しておくことが重要です。 地域のハザードマップを確認し、自宅や職場、学校など、自分が普段過ごす場所周辺の危険区域や、安全な避難場所を把握しておきましょう。 ハザードマップは、市区町村の役場やホームページで入手できます。
夜間や早朝であっても、土砂災害警戒情報が発表された場合は、ためらうことなく避難を開始してください。土砂災害は、発生が急であり、夜間や早朝は視界も悪いため、より危険度が高まります。自分の命を守ることを最優先に考え、早めの行動を心がけましょう。
状況 | 行動 |
---|---|
土砂災害警戒情報発表時 |
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避難時 |
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日頃からの備えが重要
近年、集中豪雨や地震などにより、土砂災害の危険性が高まっています。土砂災害は、発生すると甚大な被害をもたらすため、日頃からの備えを万全にしておくことが重要です。
土砂災害警戒情報などが発表された場合、安全を確保するために、迅速かつ的確な判断と行動が求められます。いざという時に慌てないためにも、普段から居住地域のハザードマップを確認しておきましょう。ハザードマップは、自分の住んでいる地域にどのような災害リスクがあるのかを把握するために不可欠です。土砂災害発生時の危険区域や、安全な避難経路、避難場所などを事前に確認しておきましょう。
また、家族構成や地域の実情に合わせた避難計画を立てておくことも重要です。災害時における連絡方法や集合場所、必要な持ち出し品の準備など、家族で話し合っておくべきです。特に、高齢者や乳幼児がいる場合は、避難方法について入念に検討する必要があります。定期的に避難訓練を実施したり、避難経路を実際に歩いて確認するなど、計画に沿って行動できるよう準備しておくことが大切です。
日頃からの備えを怠らず、いざという時に落ち着いて行動できるようにしておきましょう。
備え | 内容 |
---|---|
ハザードマップの確認 | 居住地域の土砂災害リスク、危険区域、避難経路、避難場所などを確認 |
避難計画の作成 | 家族構成や地域の実情に合わせた避難方法、連絡方法、集合場所、持ち出し品などを決定 |
避難訓練の実施 | 定期的に避難訓練を行い、避難経路の確認や計画に沿った行動を確認 |