命を繋ぐ119番:適切な利用を

命を繋ぐ119番:適切な利用を

防災防犯を教えて

先生、119番は火事や怪我の時だけじゃなくて、病気の時もかけてもいいんですか?

防災防犯の研究家

そうだね、病気の時も緊急の場合は119番に電話していいんだよ。例えば、急に意識がなくなったり、息が苦しくなったりした時は、すぐに119番に電話しようね。

防災防犯を教えて

そうなんですね!でも、病院に行くほどじゃないけど、ちょっと熱がある時とかはダメですよね?

防災防犯の研究家

その通り!軽い症状の時は、まず病院に電話して相談したり、自分で病院に行ったりするようにしようね。緊急性の低い時に119番を使うと、本当に困っている人に救急車が間に合わなくなることもあるんだよ。

119番とは。

火事や病気、怪我などで急を要する事態が発生した場合に、消防に通報するための電話番号が「119番」です。119番へ電話をかける際には、何があったのか、発生場所はどこか、現場はどのような状況なのか、そして今かけている電話番号と自分の名前を、落ち着って伝えるようにしましょう。近年、緊急性の低い症状で救急車を要請する人が増加しており、問題となっています。緊急性の低い要請のために救急車が出動してしまうと、本当に一刻を争う事態に陥っている人のもとへ、救急車が到着するのが遅れてしまう可能性があります。消防では、急を要する事態でない限りは、タクシーなどを利用して病院へ向かうようにと呼びかけています。

119番の役割

119番の役割

– 119番の役割

119番は、火事や急病人が発生した場合など、緊急時に消防機関へ連絡するための電話番号です。 一刻を争う状況で、迅速かつ的確な対応が必要となる際に、私たちと消防機関をつなぐ命の電話番号と言えるでしょう。

もし、あなたが火災現場を目撃したら、ためらわずに119番へ電話をかけましょう。初期消火を試みるのも大切ですが、状況によっては身の安全を第一に、消防隊員への通報を優先することが重要です。また、急病人や怪我人が発生した場合も、119番の出番です。意識がない、呼吸が苦しそう、出血がひどいなど、緊急性を要する症状が見られる場合は、すぐに119番へ連絡し、救急隊員の指示を仰ぎましょう。

119番通報の際は、落ち着いて、発生場所、状況、負傷者の状態などを明確に伝えましょう。住所が分からなくても、周囲の建物や目印になるものを伝えれば、消防隊員が現場へ急行してくれます。

119番は、私たち一人ひとりの命と安全を守るための重要な役割を担っています。 緊急事態が発生したときは、ためらわずに119番へ通報しましょう。

役割 緊急時連絡先 対象 通報のポイント
命と安全を守る 119番 火災、急病人、怪我人 落ち着いて、発生場所、状況、負傷者の状態などを明確に伝える。住所が分からなくても、周囲の建物や目印になるものを伝える。

緊急時の適切な行動

緊急時の適切な行動

緊急事態に遭遇すると、誰でも慌ててしまい、冷静な判断が難しくなるものです。しかし、そんな時こそ、落ち着いて行動することが何よりも大切です。

119番通報をする際は、まず深呼吸をして、心を落ち着けましょう。自分のいる場所や状況、何が起きたのかを簡潔に、しかし正確に伝えることが重要です。何を伝えたら良いか迷う場合でも、心配する必要はありません。まずは落ち着いて電話をかけましょう。

電話に出た消防の職員は、経験豊富で、様々な状況に対応することに慣れています。落ち着いて、あなたの状況を理解しようと努めてくれます。

状況を把握するために、消防の職員は適切な質問をしながら、必要な情報を聞き出してくれます。質問に答える際には、慌てずに、ゆっくりと話すように心がけましょう。

緊急時こそ、落ち着いて行動することが、自分自身や周囲の人たちの安全確保に繋がります。日頃から、緊急時の連絡先や行動について確認しておくことも大切です。

状況 行動 ポイント
緊急事態発生時 落ち着いて行動する 誰でも慌てるものと理解する
119番通報時 深呼吸をして落ち着く
自分のいる場所や状況、起きたことを簡潔に伝える
消防の職員の質問に落ち着いてゆっくり答える
迷わずに電話をかける
消防は様々な状況に対応できる
落ち着いて話すことが重要
日頃から 緊急時の連絡先や行動を確認しておく

伝えるべき情報

伝えるべき情報

火災や救急などの緊急事態が発生した場合、119番通報をして迅速な対応を要請することが重要です。しかし、いざというときに慌ててしまい、必要な情報を正確に伝えられないことがあります。そこで、119番通報の際に伝えるべき情報について、具体的に解説します。

まず、「何が起きたのか」を簡潔に伝えましょう。火災であれば「火事です」、交通事故であれば「事故です」のように、状況を明確に伝えましょう。

次に、「場所はどこか」を具体的に伝えましょう。住所はもちろんのこと、建物名や部屋番号、目標となるランドマークがあればそれも伝えましょう。住所がわからない場合は、周囲の状況から推測できる情報を伝えましょう。

さらに、「現在の状況はどうなっているか」を詳しく伝えましょう。火災であれば、火の規模や煙の状況、逃げ遅れた人がいないかなどを伝えましょう。交通事故であれば、事故の種類や負傷者の状況、車両の状態などを伝えましょう。

最後に、「自分の名前と電話番号」を伝えましょう。名前を名乗ることで、通報がいたずらではないことを伝え、電話番号を伝えることで、消防隊から折り返し連絡を受けることができます。

これらの情報を正確に伝えることで、消防隊は現場へ迅速に到着し、状況に応じた適切な対応を取ることができます。緊急事態に遭遇した場合、落ち着いて行動し、必要な情報を119番へ伝えられるようにしておきましょう。

伝えるべき情報 具体的内容
何が起きたのか 火災、事故など、状況を簡潔に伝える
場所はどこか 住所、建物名、部屋番号、目標となるランドマークなど、可能な限り具体的に伝える
現在の状況はどうなっているか 火災の規模、煙の状況、負傷者の状況、車両の状態など、詳しく伝える
自分の名前と電話番号 通報者であることを明確にし、折り返し連絡を受けられるようにする

救急車の適切な利用

救急車の適切な利用

近年、緊急性の低い症状で救急車を要請するケースが目立つようになり、社会問題となっています。
本来、救急車は、事故や急病など、一刻を争う事態に瀕した人の命を救うための緊急車両です。しかし、その役割を十分に理解しないまま、タクシー代わりに利用したり、病院への移動手段として安易に要請する人が後を絶ちません。
こうした緊急性の低い要請によって救急車が出動すると、本当に助けが必要な人への対応が遅れてしまう恐れがあります。心筋梗塞や脳卒中など、時間との闘いとなる病気の場合、救急車の到着が数分遅れるだけでも、生死を分けることになりかねません。また、救急隊員は、限られた人員で昼夜を問わず、私たちの安全を守ってくれています。緊急性の低い要請に時間を割かれることは、彼らの負担を増やし、救急医療体制全体の疲弊にも繋がります。
救急車を正しく利用することは、自他の命を守るために必要不可欠です。私たちは、救急車の役割や適切な利用方法について、改めて深く考える必要があります。

問題点 影響
緊急性の低い症状での救急車要請 本当に助けが必要な人への対応遅れ
救急隊員の負担増加
救急医療体制の疲弊

消防からの呼びかけ

消防からの呼びかけ

近年、消防機関から緊急性の低い場合は救急車の利用を控えるよう、呼びかけられています。これは、本当に救急車を必要とする人のために、限られた資源を守るためです。

私たちは、病院に行く必要がある場合、まず本当に救急車が必要な状態なのかどうかを、落ち着いて判断する必要があります。軽い怪我や病気のように、緊急性が低いと判断できる場合は、救急車ではなくタクシーや自家用車などを利用しましょう。

救急車は、一刻を争う重篤な症状にある人を病院へ迅速に搬送するためにあります。熱中症で意識が朦朧としている、交通事故で大きな怪我をしてしまったなど、緊急性の高い場合は迷わず119番通報し、救急車を要請しましょう。

救急車の適正利用は、自分自身だけでなく、周りの人の命を守ることにも繋がります。一人ひとりが意識を持って行動することが大切です。

緊急性の低い場合 緊急性の高い場合
軽い怪我や病気など 熱中症で意識が朦朧としている
交通事故で大きな怪我をしてしまったなど
救急車ではなくタクシーなどを利用 迷わず119番通報し、救急車を要請