巧妙化するオレオレ詐欺から身を守る!
防災防犯を教えて
「オレオレ詐欺」って、結局どんな詐欺なんですか? ニュースでよく聞くけど、いまいちよく分からなくて…
防災防犯の研究家
そうだね。「オレオレ詐欺」は、息子や孫などの家族を装って電話をかけてきて、お金をだまし取ろうとする詐欺なんだ。電話口で「オレだよ、オレ」と親しみを込めた言い方をすることから「オレオレ詐欺」って呼ばれているんだよ。
防災防犯を教えて
へえ~、それで「オレオレ詐欺」って言うんですね!でも、どうして家族って分かってお金渡してしまうんですか?
防災防犯の研究家
そこが詐欺の巧妙なところなんだ。電話をかけてきた人は、事故を起こしたとか、仕事で失敗したとか、お金がすぐに必要になるような状況を説明して、慌てて冷静な判断ができなくなっているところにつけこんでくるんだ。そして、今すぐお金が必要だから、コンビニでお金をおろして、指定の口座に振り込んでほしいと頼んでくるんだよ。
オレオレ詐欺とは。
「自分の身を守るための言葉に、『オレオレ詐欺』というものがあります。これは、だまして不当にお金を取ろうとする『特殊詐欺』という犯罪の仲間です。息子や孫といった親しい人のふりをして、『オレオレ』と電話をかけてくることから、この名前がついています。
彼らは、会社のお金を使い込んでしまったり、事故を起こしてしまったりと、様々な嘘の理由でお金がすぐに必要だと訴えかけてきます。そして、驚いて冷静さを失った人に、指定した口座にお金を振り込ませようとします。
『特殊詐欺』には、『オレオレ詐欺』以外にも、『架空の料金を請求する詐欺』、『融資を受けるための保証金と偽ってだまし取る詐欺』、『払いすぎたお金を返金すると偽って口座情報を聞き出す詐欺』などがあります。
オレオレ詐欺とは
– オレオレ詐欺とはオレオレ詐欺は、息子や孫といった親しい間柄を装って電話をかけ、切羽詰まった状況をでっち上げてお金をだまし取る卑劣な犯罪です。巧みな話術で相手を信用させ、冷静に判断する余裕を奪い取るのが特徴です。犯人はまず電話口で「もしもし、俺だけど」「おばあちゃん、元気?」などと親族を装って呼びかけます。そして、「仕事で失敗した」「事故を起こしてしまった」などとお金が必要な状況を説明し、「今すぐお金を振り込んでほしい」と要求してきます。動揺した被害者は、電話の相手が本当に自分の家族や親族だと信じ込んでしまいます。犯人はさらに畳みかけるように、「誰にも言わないで」と口止めしたり、「すぐに返済するから」と安心させたりして、被害者を巧みに操ります。オレオレ詐欺の被害に遭わないためには、まずは電話の相手が誰なのか、落ち着いて確認することが重要です。不審な点があれば、一度電話を切り、家族や親族、警察に相談しましょう。日頃から、家族間で合言葉を決めておくことも有効な対策の一つです。
オレオレ詐欺の手口 | 対策 |
---|---|
|
|
巧妙化する手口
– 巧妙化する手口
従来のオレオレ詐欺といえば、電話口で息子や孫を装い、「事故を起こした」「病気になってしまった」などと言い訳をして、お金を要求するのが典型的なパターンでした。しかし、最近では、犯人たちの使う手口はますます巧妙化し、従来の手法に留まらなくなっています。
例えば、警察官や弁護士、銀行員などになりすまし、「あなたの口座が悪用されている」「キャッシュカードを安全な場所に保管するため」などと言って、言葉巧みにキャッシュカードをだまし取ろうとするケースが増えています。また、犯行グループのアジトに呼び出して、直接現金を手渡させようとするケースも確認されています。
さらに、従来は固定電話にかかってくることが多かったのですが、最近では携帯電話やスマートフォンにかかってくるケースも増加傾向にあります。これは、固定電話よりも携帯電話やスマートフォンの利用者が増えていることや、番号が特定されにくいという特徴を利用したものと考えられます。
このように、オレオレ詐欺の犯行は巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性があります。怪しい電話には十分注意し、不審な点があればすぐに警察に相談するようにしましょう。
従来のオレオレ詐欺 | 最近のオレオレ詐欺 |
---|---|
電話口で息子や孫を装い、お金を要求 | 警察官や弁護士、銀行員などになりすまし、キャッシュカードをだまし取ろうとする 犯行グループのアジトに呼び出して、直接現金を手渡させようとする |
固定電話にかかってくることが多かった | 携帯電話やスマートフォンにかかってくるケースも増加 |
被害に遭わないために
近年、巧妙な手口で金銭をだまし取る詐欺の被害が増加しており、その中でも「オレオレ詐欺」は、特に高齢者を狙った卑劣な犯罪として社会問題となっています。この詐欺の被害に遭わないためには、まず、犯人がどのような方法で近づいてくるのかを知り、日頃から警戒しておくことが重要です。犯人は、息子や孫、警察官、銀行員などになりすまし、言葉巧みに現金をだまし取ろうとします。例えば、「会社でお金を使い込んでしまった」「交通事故を起こして示談金が必要になった」など、電話口で慌てて助けを求める言葉に騙されないように注意が必要です。
不審な電話がかかってきたら、まずは落ち着って相手の話をよく聞き、少しでもおかしいと感じたら、一度電話を切り、家族や警察に相談することが大切です。また、キャッシュカードは、どんな理由があっても他人に渡してはいけません。暗証番号を電話やメールで聞かれても絶対に教えてはいけません。
特に、高齢者のいる家庭では、オレオレ詐欺の手口について、家族全員で話し合っておくことが重要です。日頃からコミュニケーションを取り、詐欺の手口や対策を共有しておくことで、被害を未然に防ぐことができます。また、留守番電話を設定したり、ナンバーディスプレイで発信元の番号を確認するなど、防犯対策を強化することも有効です。
詐欺の種類 | 手口 | 対策 |
---|---|---|
オレオレ詐欺 | 息子や孫、警察官、銀行員などになりすまし、 「会社でお金を使い込んでしまった」「交通事故を起こして示談金が必要になった」など、 電話口で慌てて助けを求める。 |
|
冷静な判断を
昨今、巧妙な話術で高齢者を狙った詐欺事件が多発しており、その中でも「オレオレ詐欺」は深刻な社会問題となっています。犯人たちは、巧みに人の心理を突いてきます。彼らは、息子や孫を装い、「事故を起こしてしまった」「お金が必要になった」など、緊急性を装った電話をかけてきます。そして、被害者に冷静に考える時間を与えず、「今すぐお金を振り込んでほしい」と迫るのです。焦りや不安につけ込む卑劣な手口と言えます。このような電話を受けた時、最も大切なのは、冷静さを保つことです。まず、電話口の相手が本当に自分の家族なのかを確認しましょう。話を鵜呑みにせず、一度電話を切り、家族に連絡を取ってみることが重要です。不審な点があれば、ためらわずに警察に相談しましょう。あなたの落ち着きと適切な行動が、詐欺被害から身を守る最大の武器となるのです。
相談窓口の活用
相談窓口の活用は、詐欺被害から身を守る上で非常に大切です。特に、巧妙な手口で言葉巧みに近づいてくる「オレオレ詐欺」は、被害に遭っていることに気づきにくく、一人で抱え込んでしまいがちです。もし、家族や親族、あるいは警察官や銀行員などを装った相手から、身に覚えのないお金の要求や、不安をあおるような電話がかかってきたら、詐欺を疑い、すぐに電話を切りましょう。そして、一人で悩まず、警察署や消費生活センターなどの相談窓口に相談することが大切です。
相談窓口では、専門の知識と豊富な経験を持つ相談員が、親身になって相談に対応してくれます。詐欺の手口や被害の実態、被害に遭ってしまった場合の対処法など、状況に応じた適切なアドバイスや情報を提供してくれるので安心です。また、警察への被害届の提出や、金融機関への口座凍結の手続きなど、関係機関への連絡や手続きについてもサポートを受けることができます。詐欺の被害は、金銭的な損失だけでなく、精神的な負担も大きいものです。一人で抱え込まず、まずは相談窓口に連絡してみましょう。