油断大敵！共連れによる犯罪を防ぐには？

油断大敵！共連れによる犯罪を防ぐには？

巧妙化する侵入の手口：共連れとは？

「共連れ」という言葉をご存知でしょうか？これは、マンションやオフィスビルなどに、正規の入居者や従業員と一緒に、許可なく侵入する犯罪の手口を指します。

例えば、オートロックのエントランスで、住民が鍵を開けて入った瞬間を狙って、後ろにピッタリとくっついて侵入する、といったケースが挙げられます。一見、住民と同行しているように見えるため、周囲の人も怪訝に思わず、犯行が成功しやすいため、近年増加傾向にあります。

共連れは、その名の通り、正規の入居者等が犯人に「連れられてしまう」ことによって発生します。犯人は、入居者等の後ろにぴったりとくっつき、まるで一緒に入館するような素振りを見せます。特に、荷物を持っている時や、急いでいる時などは、犯人に気づかずに、ドアを開けたままにしてしまうケースが多く見られます。

共連れによる被害を防ぐためには、まず、周囲への警戒を怠らないことが重要です。エントランスに入る際は、後ろに人がいないかを確認し、不審な人物がいたら、距離を置くようにしましょう。また、オートロックのドアは、必ず自分が最後に入り、後ろに人が入らないように閉める習慣をつけましょう。

防犯カメラの設置や、管理人による巡回など、建物のセキュリティ体制の強化も有効な対策となります。

マンションは共連れ犯罪の標的に！？

近年、都市部を中心にマンションやアパートといった集合住宅が増加しています。しかし、その一方で、集合住宅を狙った犯罪も後を絶ちません。中でも、複数犯による「共連れ犯罪」は、その手口の巧妙さから、大きな問題となっています。

マンションは、一般的にセキュリティ対策としてオートロックシステムが導入されていることが多く、住民はセキュリティ面で安心感を得ています。しかし、「オートロックだから安全」という誤った認識が、犯罪者を利する結果を招いているケースも少なくありません。例えば、オートロックのエントランスでも、住人が後から入ってくるところを待ち伏せし、鍵を開けた際に共連れで侵入するといった手口が横行しています。また、「ゴミ出しのわずかな時間だから」と、ドアを施錠せずに部屋を空けてしまうことも危険です。

共連れ犯は、一度建物内に侵入してしまうと、その建物内の構造を把握し、住民の行動パターンを観察するなど、更なる犯行の機会を伺います。そして、その隙を突いて住人の部屋に侵入し、金品を盗んだり、盗聴器や隠しカメラを仕掛けたりするなど、様々な犯罪行為を行う可能性があります。

オフィスも例外ではない共連れのリスク

近年、耳にする機会が増えた「共連れ」という言葉。これは、マンションなどの集合住宅で、住人が建物に入る際、後ろからついてきて無断で侵入する行為を指します。この共連れは、何もマンションだけに限った話ではありません。オフィスビルでも同様に、従業員の出入りに紛れて、外部の人間が侵入するケースが後を絶ちません。
企業にとって、オフィスは重要な情報や高価な資産が集まる場所です。顧客情報や社外秘の資料、開発中の製品に関する情報など、もしも外部に漏れてしまえば、企業の存続に関わるような大きな損害に繋がる可能性も否定できません。また、パソコンやサーバーなどの高価な機器が盗難されるリスクも考えられます。
このような事態を防ぐためには、従業員一人ひとりがセキュリティ意識を高め、日頃から共連れに注意することが重要です。例えば、出入り口を通過する際は、後ろを振り返って不審な人物がいないか確認する、見慣れない人物がいたら声をかける、など簡単な行動でリスクを減らすことができます。
さらに、企業側も対策を強化していく必要があります。従業員に対して、定期的にセキュリティ意識向上のための研修を実施したり、共連れを防ぐためのセキュリティシステムを導入したりするなど、積極的に対策に取り組むことが大切です。

共連れを防ぐための対策とは

近年、建物内に無関係の人物が侵入し、犯罪に巻き込まれる事件が増加しています。このような犯罪を未然に防ぐためには、一人ひとりが防犯意識を高め、「自分だけは大丈夫」という考えを捨てることが重要です。

マンションのエントランスでは、たとえ短い時間であっても、必ずドアを施錠する習慣を身につけましょう。「ちょっとそこまで」という短時間の外出でも、隙を見せれば、犯人はその一瞬を突いてきます。また、オートロックのマンションであっても、住人以外の人物が侵入する可能性はゼロではありません。不審な人物を見かけたら、積極的に声をかける、または管理会社に連絡するなど、周囲と協力して安全を確保しましょう。

オフィスにおいても、従業員証の着用を徹底し、来訪者には必ず受付を済ませてもらうなど、入退室管理を徹底することが重要です。 最近では、ICカードを用いた入退室管理システムを導入する企業も増えています。このようなシステムを導入することで、より強固なセキュリティ体制を構築することができます。

犯罪は、私たちが油断している隙を狙ってきます。日頃から防犯意識を高め、周囲と協力しながら、安全な暮らしを築いていきましょう。

進化するセキュリティシステム

近年、残念ながら犯罪は巧妙化し、企業や個人が守るべきものの安全確保はますます重要となっています。しかしながら、希望はあります。セキュリティシステムもまた進化を遂げ、より強固な守りを実現できるようになっているのです。

例えば、従来の鍵による管理に加え、顔認証システムを導入すれば、登録者以外が建物に侵入することを効果的に防ぐことができます。また、ICカードリーダーを導入すれば、入退室記録を正確に把握することができ、不正な侵入があった場合でも迅速な対応が可能になります。

さらに、監視カメラの設置も有効な手段です。犯罪の抑止効果だけでなく、万が一発生してしまった場合でも、証拠となる映像を記録することができます。死角をなくすように設置場所を検討し、最新の高画質カメラを採用することで、より効果を高めることができます。また、状況に応じて警備員を配置することも、更なる安全確保につながります。

しかしながら、どんなに高性能なシステムを導入しても、それを扱う側の意識が低ければ宝の持ち腐しになってしまいます。システムの運用方法を正しく理解し、日頃から防犯意識を高めておくことが、安全確保のために最も重要なことなのです。