
後負荷:心臓の負担と治療法
- 後負荷とは何か私たちの体は、心臓という重要な臓器が休みなく血液を送り出すことで、その機能を維持しています。心臓は、全身に血液を送り届けるポンプのような役割を担っており、このポンプが血液を押し出す際に、心臓の筋肉(心筋)には、常に一定の負担がかかっています。この負担の大きさを表す指標となるのが「後負荷」です。心臓が血液を送り出す時、血管には自然と抵抗が生まれます。この抵抗は、血管の太さや柔軟性、そして血液自体の粘り気など、様々な要因によって変化します。この血管からの抵抗が大きくなればなるほど、心臓はより強い力で血液を押し出さなければならず、その結果、心筋にかかる負担も大きくなってしまいます。この、心臓が血液を送り出す際に感じる抵抗こそが、後負荷と呼ばれるものです。後負荷は、高血圧や動脈硬化など、様々な要因によって上昇することが知られています。後負荷が高い状態が続くと、心臓は常に大きな負担を抱えながら血液を送り続けなければならず、心不全などの深刻な病気を引き起こすリスクも高まります。そのため、健康な状態を保つためには、後負荷を適切な範囲に保つことが重要です。