
原子力災害と屋内退避
- 原子力災害における屋内退避とは原子力災害が発生した場合、私たちの身の安全を守るための行動として「屋内退避」があります。これは、原子炉から放出された放射性物質から身を守るため、家屋など頑丈な建物の中に留まり、外出すべきでない状況を指します。放射性物質は目に見えず、臭いもしないため、気づかないうちに体内に取り込んでしまう危険性があります。 屋外にいる際に放射性物質が放出された場合、吸い込んでしまったり、皮膚に付着したりするリスクが高まります。 そのため、屋内退避の指示が出たら、速やかに安全な場所に避難することが重要です。家屋は、放射性物質の侵入を一定程度防ぐ効果があります。 コンクリート造りの建物はより効果が高く、木造であっても屋内にいることで放射線量を低減することができます。窓やドアを閉め、換気扇も止めることで、放射性物質の侵入をさらに抑えることができます。屋内退避中は、テレビやラジオ、インターネットなどから情報収集を行い、落ち着いて行動することが大切です。指示があれば、安定ヨウ素剤の服用も検討しましょう。原子力災害は、いつどこで起こるかわかりません。日頃から、屋内退避の方法や避難場所などを確認しておくことが重要です。