
飲食店に潜む危険!ダクト火災を防ぐには?
- ダクト火災とは飲食店の厨房などから、料理のにおいや煙を外に排出するための通路をダクトと呼びます。ダクト火災とは、このダクト内で発生する火災のことです。厨房では、おいしい料理を作るために、日々、火と油を使います。その過程で、どうしても煙や蒸気が発生しますが、これらの煙や蒸気には、目には見えない油の粒子や、空気中に舞う塵や埃などが多く含まれています。そして、これらがダクトの内側に付着し、長い時間をかけて、まるで煙突のように層になっていきます。この油や埃の層に、調理中の火が燃え移ったり、加熱された調理器具の熱が伝わったりすることで、火災が発生します。これがダクト火災です。ダクト火災は、火災が発生する場所が、天井裏など、人目につきにくい場所であるため、発見が遅れることが多く、消火活動も困難になりがちです。また、ダクトは建物の構造上、様々な場所に繋がっていることが多く、火災が他の部屋や階にまで広がり、被害が大きくなってしまう危険性もはらんでいます。さらに、ダクト火災は、日頃の清掃や点検を怠ると、発生するリスクが高まるという特徴も持っています。