命を守る!「立退き避難」のススメ

命を守る!「立退き避難」のススメ

防災防犯を教えて

先生、「立退き避難」って、どういう意味ですか?ハザードマップで洪水の時に書いてあるのを見たんですが…

防災防犯の研究家

良い質問だね!「立退き避難」は、危険な場所から安全な場所へ、事前に移動することだよ。洪水で家が浸かってしまう前に、学校や公民館などに逃げることを指すんだ。

防災防犯を教えて

なるほど!つまり、洪水が来る前に逃げるってことですね!でも、避難勧告とか避難指示とどう違うんですか?

防災防犯の研究家

よく気づいたね!「立退き避難」は、状況に応じて出される避難勧告や避難指示よりもさらに緊急度の高い場合に促される行動なんだよ。だから、ハザードマップで「立退き避難」のエリアを確認したら、早めに避難の準備をしておくことが重要なんだ。

立退き避難とは。

洪水などの災害が予想される地域を示したハザードマップに記載されている「立退き避難」という言葉について説明します。

水害リスクをハザードマップで確認

水害リスクをハザードマップで確認

近年、毎年のように耳にするようになった「集中豪雨」という言葉。想像を超えるような激しい雨によって、河川の氾濫や土砂災害が各地で発生し、甚大な被害をもたらしています。いつ、どこで、このような自然災害に襲われるか分からない時代だからこそ、「自分の身は自分で守る」という防災意識を高め、日頃から備えをしておくことが重要です。

では、具体的にどのような備えが必要なのでしょうか。まず最初に行うべきことは、お住まいの地域の危険性を把握することです。各自治体が発行している「ハザードマップ」を活用しましょう。ハザードマップとは、洪水や土砂災害などの自然災害が発生した場合に、どの地域にどのような危険が及ぶのかを地図上に分かりやすく示したものです。

ハザードマップは、各自治体のホームページで公開されているほか、役所の窓口でも入手できます。自宅周辺が洪水による浸水想定区域や土砂災害警戒区域に指定されていないか、いざという時の避難場所や避難経路はどうなっているのかなどを、家族全員で確認しておきましょう。ハザードマップを正しく理解し、自宅周辺の危険な場所を把握しておくことは、安全な場所に住み続けるか、危険な場所から避難するかの判断材料となり、ひいてはあなたの大切な命を守ることに繋がります。

防災対策の重要性 具体的な備え
近年増加する集中豪雨による被害 自分の身は自分で守る防災意識の向上と日頃からの備え
お住まいの地域の危険性を把握 各自治体が発行するハザードマップの活用
ハザードマップの情報 – 洪水や土砂災害などの危険区域
– 避難場所や避難経路
ハザードマップの入手方法 – 自治体のホームページ
– 役所の窓口
ハザードマップ活用のメリット – 自宅周辺の危険な場所の把握
– 安全な場所に住み続けるか、避難するかの判断材料
– 命を守る行動に繋がる

「立退き避難」とは

「立退き避難」とは

– 「立退き避難」とは災害から身を守るためには、危険な場所にいることを避けることが何よりも大切です。そのための手段の一つとして、「立退き避難」があります。「立退き避難」とは、洪水や土砂災害などが実際に発生する前に、危険な区域から安全な場所へ移動することです。例えば、お住まいの地域で洪水が発生する可能性があり、自宅が浸水する危険性があると判断された場合、事前に安全な場所へ移動します。また、土砂災害警戒区域に指定されている場合も、安全確保のために「立退き避難」が必要です。「立退き避難」が必要かどうかは、各自治体が発表する避難情報を参考に判断します。避難情報には、危険度に応じて「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」「避難指示(緊急)」の3段階があります。このうち、「避難勧告」が出された段階で、危険区域に住む人は全員、速やかに避難を開始することが推奨されます。「避難指示(緊急)」は、すでに災害が発生している、あるいは切迫している状況で発令されます。この段階では、遅れて避難すると命に関わる可能性もあるため、直ちに避難行動を取りましょう。避難先は、各自治体が指定する避難所が一般的です。その他、安全が確保されている親戚や知人の家も避難先になりえます。日頃から、家族で避難先について話し合っておくことが大切です。

項目 内容
立退き避難とは 洪水や土砂災害などが実際に発生する前に、危険な区域から安全な場所へ移動すること
立退き避難の判断基準 各自治体が発表する避難情報
避難情報の段階
  • 避難準備・高齢者等避難開始
  • 避難勧告
  • 避難指示(緊急)
避難勧告時の行動 危険区域に住む人は全員、速やかに避難を開始
避難指示(緊急)発令時の状況 すでに災害が発生している、あるいは切迫している状況
避難指示(緊急)発令時の行動 直ちに避難行動
避難先
  • 各自治体が指定する避難所
  • 安全が確保されている親戚や知人の家

早めの行動が命を守る鍵

早めの行動が命を守る鍵

「まだ大丈夫」「自分は大丈夫」と安易に考えず、少しでも危険を感じたら、ためらわずに行動を起こすことが大切です。危険はいつ、どこで訪れるか分かりません。特に、夜間や早朝など、周囲が暗く情報収集が難しい時間帯は、より一層の注意が必要です。

日頃から、テレビやラジオ、インターネットなどを活用し、気象情報や避難情報に常に気を配るようにしましょう。天気予報だけでなく、ハザードマップで自宅周辺の危険区域を確認しておくことも重要です。そして、市町村から避難勧告や避難指示が出された場合は、ためらわずに安全な場所へ避難しましょう。「立退き避難」は、危険が迫っていることを意味します。自分や大切な人の命を守るために、指示に従い、速やかに避難行動を完了させてください。

状況 行動
少しでも危険を感じたら ためらわず行動を起こす
日頃から 気象情報や避難情報に常に気を配る
ハザードマップで自宅周辺の危険区域を確認しておく
市町村から避難勧告や避難指示が出されたら ためらわずに安全な場所へ避難
「立退き避難」が出たら 指示に従い、速やかに避難行動を完了

避難の準備は万端に

避難の準備は万端に

災害はいつ起こるかわかりません。火災や地震など、突然の出来事に見舞われた時、私たちは冷静に行動し、安全を確保しなければなりません。そのために、日頃から避難の準備をしておくことが非常に大切です。

まず、自宅から避難しなければならない状況に備え、必要な持ち物をまとめた非常持ち出し袋を用意しましょう。非常持ち出し袋には、飲料水や食料といった数日間生活できるだけのものに加え、懐中電灯、携帯ラジオ、常備薬、救急用品なども忘れずに準備しておきましょう。

また、避難経路は事前に確認しておきましょう。自宅周辺の地図を確認し、安全な避難場所や経路を家族で話し合っておくことが大切です。実際に避難経路を歩いてみて、危険な場所がないかを確認するのも良いでしょう。

いざという時に慌てずに避難できるように、日頃から防災意識を高め、しっかりと準備を行いましょう。家族の安全を守るためにも、避難の準備は万全にしておきましょう。

状況 行動
少しでも危険を感じたら ためらわず行動を起こす
日頃から 気象情報や避難情報に常に気を配る
ハザードマップで自宅周辺の危険区域を確認しておく
市町村から避難勧告や避難指示が出されたら ためらわずに安全な場所へ避難
「立退き避難」が出たら 指示に従い、速やかに避難行動を完了

地域住民との連携も大切

地域住民との連携も大切

災害発生時、安全を確保するために住居やその場を離れ、安全な場所へ移動することを「立退き避難」と言います。この「立退き避難」は、自分一人だけで行うのではなく、地域住民全体で協力し、助け合いながら行うことが非常に重要になります。

なぜなら、災害はいつ、どこで、どのくらいの規模で起こるか分かりません。一人暮らしの方、お年寄りや体の不自由な方など、自分だけで避難することが難しい人たちもいます。そこで、日頃から地域住民同士で顔見知りになり、お互いに協力し合える関係を築いておくことが大切になってくるのです。

具体的には、地域の防災訓練に積極的に参加し、避難経路や避難場所を把握しておくことが重要です。また、防災訓練を通して、近隣住民と顔見知りになり、日頃からコミュニケーションを取っておくことも大切です。

さらに、地域で防災イベントが開催される際には、積極的に参加し、防災意識を高めるとともに、近隣住民との交流を深める良い機会として捉えましょう。

災害はいつ起こるか分かりません。いざという時に助け合えるよう、「自分の身は自分で守る」という意識とともに、「地域全体で安全を守る」という意識を持つことが重要です。

テーマ 内容
立退き避難の重要性 災害発生時、安全な場所へ移動すること。地域住民全体で協力し、助け合いながら行うことが重要
日頃からの備え
  • 地域住民同士で顔見知りになり、協力し合える関係を築く
  • 地域の防災訓練に積極的に参加し、避難経路や避難場所を把握する
  • 防災イベントに参加し、防災意識を高め、近隣住民との交流を深める
意識 「自分の身は自分で守る」という意識とともに、「地域全体で安全を守る」という意識を持つ