想定外の速さ!迫り来る脅威、近地津波とは
防災防犯を教えて
先生、『近地津波』って、普通の津波と何が違うんですか?
防災防犯の研究家
良い質問ですね。普通の津波と比べて、どこから来る津波か、そして津波が来るまでの時間に違いがあるんです。
防災防犯を教えて
えっと、つまりどういうことですか?
防災防犯の研究家
『近地津波』は日本の近くで地震が起きた時に来る津波で、早ければ数分で到達することもあるんです。だから、普通の津波より避難する時間がとても短いんですね。
近地津波とは。
「防災・防犯に関する言葉、『近地津波』について説明します。『近地津波』とは、日本の海岸線から600キロメートル以内で発生した地震による津波のことです。この種類の津波は、地震が起こってから、早い場所では数分から30分程度で到達してしまうため、避難するための時間が非常に短いという特徴があります。
近地津波の発生源
私達が生活する陸地から比較的近い、600キロメートル以内の海底で地震が起きると、「近地津波」が発生することがあります。この近地津波は、地震の規模の大小に関わらず発生する可能性があり、時として大きな被害をもたらします。
海底で地震が発生すると、海底の地盤が大きく隆起したり沈降したりすることがあります。この海底の急激な変化によって、周囲の海水が大きくかき混ぜられ、波として四方八方に広がっていきます。これが津波の発生メカニズムです。
地震の規模が大きければ、当然津波も大きくなる傾向にありますが、海底の地形や地震の発生メカニズムによっては、比較的小さな地震でも大きな津波が発生することがあります。そのため、たとえ規模が小さくても、海底で地震が発生したという情報には注意が必要です。
特に、沿岸地域に住んでいる人々は、日頃から津波への備えをしておくことが重要です。津波ハザードマップを確認し、避難経路や避難場所を把握しておくことはもちろん、家族や地域で津波発生時の行動について話し合っておくことも大切です。
猶予のない災害
– 猶予のない災害地震発生後、極めて短い時間で到達する津波は、まさに猶予のない災害といえます。地震による揺れを感じてから避難行動を起こすのでは、すでに手遅れになっている可能性が高いのです。こうした津波は、地震の震源が陸地から近い場所に位置する「近地津波」と呼ばれ、その特徴は、何といってもその到達速度にあります。地震が発生してから、わずか数分、場合によっては30分以内に、巨大な波が押し寄せてくるのです。数分、あるいは30分以内という時間は、私たちの日常生活ではごく短い時間に感じられますが、津波から逃れるためには、極めて短い時間といえます。自宅から安全な高台や避難場所までの距離、建物の構造、家族構成などによって、避難にかかる時間は異なりますが、この短い時間で、的確な判断をし、迅速に行動しなければならないのです。猶予のない災害である近地津波から身を守るためには、日頃からの備えが重要です。ハザードマップで自宅や職場周辺の津波浸水区域や避難経路を確認しておくことはもちろん、家族や地域住民と避難訓練に参加するなど、いざというときに適切な行動が取れるよう、準備しておくことが大切です。
特徴 | 時間 | 備え |
---|---|---|
地震発生後、極めて短い時間で到達する津波(近地津波) | 数分~30分以内 |
|
迅速な判断と行動が命を守る
地震発生時は、あなた自身の安全確保が最優先です。まず、身の安全を確保してから、周囲の状況を冷静に判断しましょう。
沿岸地域で強い揺れを感じたり、長く揺れが続いたりした場合、それは津波の発生を知らせる重要なサインです。テレビやラジオ、防災無線などで津波に関する情報収集を試みることは大切ですが、情報が伝わるまでには時間がかかる場合もあります。
津波は情報よりも早く到達することを常に念頭に置き、自ら状況を判断し、ためらわずに高台などの安全な場所へ避難しましょう。一分一秒を争う状況下では、迅速な判断と行動があなたの命を守ります。
日頃の備えが大切
いつ襲ってくるか分からない自然災害から身を守るためには、日頃からの備えがとても大切です。特に、地震発生と同時に押し寄せる津波は、その速さから、いざという時に適切な行動を取ることが難しい災害です。被害を最小限に抑えるためにも、事前の準備をしっかりと行いましょう。
まずは、自分が住んでいる地域にどのような危険があるのかを知ることが重要です。各自治体が発行しているハザードマップを確認し、自宅や職場、学校など、自分がよくいる場所が、津波による浸水想定区域に入っていないか、どのくらいの高さの津波が想定されているのかを把握しておきましょう。
また、いざという時に備え、自宅や職場からの避難経路をいくつか確認し、実際に歩いてみることも大切です。その際、避難経路に危険な場所がないか、坂道や狭い道がないかなど、安全面も考慮しておきましょう。さらに、避難場所までの時間や距離を把握しておくことも重要です。
日頃からの備えとして、家族や地域住民と津波発生時の行動について話し合っておくことも大切です。集合場所や連絡方法、役割分担などを決めておくことで、いざという時に落ち着いて行動することができます。
防災対策 | 具体的な行動 |
---|---|
自宅や職場等の安全確認 | – ハザードマップで津波浸水想定区域、想定津波高を確認する |
避難経路の確認 | – 自宅や職場からの避難経路を複数確認する – 実際に歩いてみて、危険な場所がないか確認する – 坂道や狭い道など、安全面に配慮する – 避難場所までの時間や距離を把握する |
家族や地域住民との連携 | – 津波発生時の行動について話し合う – 集合場所や連絡方法、役割分担を決める |
防災意識を高めよう
いつ起こるか予測できない自然災害の一つに、地震による津波があります。ひとたび発生すると、沿岸部を中心に甚大な被害をもたらす可能性があります。自分たちの身を守るためには、常日頃から防災意識を高め、いざというときに適切な行動をとれるようにしておくことが重要です。
具体的な行動として、まず住んでいる地域のハザードマップを確認し、自宅や職場、よく行く場所などが、どのような災害リスクを抱えているのかを把握しておきましょう。ハザードマップは、市区町村の役所の窓口でもらうことができますし、インターネットで公開されている場合もあります。
また、家族で避難場所や避難経路、連絡方法などを話し合い、いざというときに備えておきましょう。日頃から防災について話し合っておくことで、実際に災害が発生した際の、行動の助けになるはずです。
さらに、地域で実施される防災訓練に積極的に参加することも大切です。防災訓練では、地震発生時の身の守り方や、消火器の使い方、応急処置の方法などを学ぶことができます。
行政機関などが発信する防災に関する情報にも日頃から目を向け、最新の情報を入手するように心がけましょう。最近では、スマートフォンアプリなどで手軽に情報を得ることもできます。
自分自身や大切な家族を守るためにも、日頃から防災意識を高め、「自分の身は自分で守る」という意識を持って行動することが大切です。
内容 | 具体的な行動 |
---|---|
地震による津波は予測が難しい | 日頃から防災意識を高め、適切な行動をとれるように備えておく |
ハザードマップの確認 | 自宅、職場、よく行く場所のリスクを把握する 市区町村の役所、またはインターネットで入手 |
避難計画 | 家族で避難場所、避難経路、連絡方法を話し合う |
防災訓練への参加 | 地震発生時の身の守り方、消火器の使い方、応急処置の方法などを学ぶ |
防災情報の入手 | 行政機関などからの情報に注意し、最新情報を入手する スマートフォンアプリの活用も有効 |